
当社は、お客様の大切なお車をきれいに直すことはもちろん、「環境にできるだけ負担をかけないこと」も、とても大切な責任だと考えています。
自動車の修理や塗装の仕事は、部品や塗料、エネルギーなど、たくさんの「資源」を使う仕事でもあります。
その中で、少しでも環境への負担を減らすために、当社では日々の業務の中に環境に配慮した工夫を取り入れています。
このページでは、当社が行っている取り組みの中でも、特に大切にしている
- リサイクルパーツ(中古部品)、リビルトパーツの積極的なご提案
- 車の寿命を延ばすための状況の共有や整備・点検
- 環境に配慮した塗料「ハイアートNEXT」の使用
について、わかりやすくご紹介いたします。
1. リサイクルパーツ&リビルトパーツの積極的ご提案

~資源を大切に使い、廃棄物を減らす取り組み ~
車の修理と聞くと、「壊れた部品を新品に交換する」というイメージを持たれる方が多いと思います。
もちろん、新品の部品を使うことが必要な場合もありますが、すべてを新品に交換することが、必ずしもベストな選択とは限りません。
当社では、状態の良いリサイクルパーツやリビルトパーツが使える場合、お客様に対して積極的にご提案しています。
リサイクルパーツ、リビルトパーツとは?
- リサイクルパーツ・・・まだ使用できる状態の良い部品を車から取り外し、点検したもの
- リビルトパーツ・・・・一度使われた部品を分解し、消耗した部分を交換・整備して、再び安心して使えるようにした“再生部品”
どちらも「使えるものをきちんと整えて、もう一度活かす」という考え方に基づいています。
● なぜ環境に優しいのか?
新品の部品を作るためには、鉄やプラスチックなどの原材料、製造エネルギー、輸送など、多くの資源やエネルギーが必要になります。
一方で、リサイクルパーツやリビルトパーツを活用することで、
- まだ使える部品を捨てずに済む(廃棄物の削減)
- 新たに部品を作る量を減らせる(資源の節約・CO₂排出の削減)
といった環境面でのメリットが生まれます。
● お客様にとってのメリットも
リサイクル&リビルトパーツは、新品部品に比べて価格が抑えられることが多いため、「修理費用をできるだけ抑えたい」というお客様にとっても大きなメリットがあります。
もちろん、安全性や品質面については、当社でしっかりと確認した部品のみを使用していますのでご安心ください。
「まだ使えるものを無駄にしない」という考え方が、当社の環境配慮の基本となっています。
2. 車の寿命を延ばすための状況の共有や整備・点検

~長く乗ることが、いちばんのエコにつながります~
環境に優しいと聞くと、「燃費の良い新しい車に乗り換えること」と考えがちですが、実は、今お乗りの車を大切に、できるだけ長く使うことも、とても環境に優しい選択です。
車を1台つくるためには、大量の資源とエネルギーが必要です。
そのため、まだ十分に乗れる車を早く手放して買い替えるよりも、きちんと整備・点検を行い、長く乗り続けたほうが、トータルで見ると環境負荷が少なくなる場合が多いのです。
● お客様との「状況の共有」を大切にしています
当社では、ただ「壊れたところだけを直す」のではなく、お車の状態やご使用状況を丁寧にお伺いし、今後のメンテナンスの方向性を一緒に考えることを大切にしています。
例えば、
- 「最近こんな症状は出ていませんか?」
- 「走行距離や使用環境からすると、ここもそろそろ点検が必要です」
- 「今は問題ないですが、次の車検までには交換をおすすめします」
といった形で、お車の状態をわかりやすく説明しながら、できるだけ良い状態を保てるようにご提案しています。
● 定期的な整備・点検で、大きな故障を防ぐ
小さな不具合のうちに整備や部品交換を行うことで、
- 大きな故障やトラブルを未然に防ぐ
- 無理な負荷がかからないため、車自体が長持ちする
- 燃費の悪化や、余計な排気ガスの増加も抑えられる
といった、環境にもお財布にも優しい結果につながります。
「壊れたから直す」から一歩進んで、「壊れないように一緒に守っていく」というスタンスで、お客様のお車と向き合うことが、環境への配慮にもつながると考えています。
3. 塗料「ハイアートNEXT」の使用

~人にも環境にも配慮した、安全性の高い塗装材料~
自動車の板金塗装では、見た目の美しさや耐久性はもちろん大切ですが、どんな塗料を使うのかによって、環境や作業する人への影響も大きく変わります。
当社では、環境と安全性の両方に配慮して開発された塗料
「ハイアートNEXT」を採用しています。
ハイアートNEXTが環境に優しい理由
PRTR法(化学物質排出管理促進法)対応塗料
ハイアートNEXTは、「PRTR法(化学物質排出管理促進法)」に対応した塗料です。
PRTR法とは、環境や人の健康に影響を与えるおそれのある化学物質について、「どれくらい使われ、どれくらい排出されているか」を把握し、環境への負担を減らしていくための法律です。
ハイアートNEXTには、
- トルエン
- キシレン
といった、第一種指定化学物質(環境に影響を与える可能性が高い物質)が含まれていません。
そのため、
- 大気中への有害物質の排出を抑えられる
- 周辺環境への負担を軽減できる
といった点で、環境に優しい塗料と言えます。
特定化学物質障害予防規則(特化則)」に対応した塗料設計
塗装作業を行うスタッフの安全と健康を守ることも、当社が大切にしているポイントです。
ハイアートNEXTは、
「特定化学物質障害予防規則(特化則)」に対応した塗料設計となっています。
具体的には、
- エチルベンゼン
- MIBK(メチルイソブチルケトン)
- スチレン
- ナフタレン
など、特定の健康リスクが指摘されている物質の影響がないように配慮されています。
これにより、
- 作業者の健康リスクをできるだけ低く抑えられる
- 工場内の作業環境をより安全に保てる
といったメリットがあります。
化学物質リスクアセスメントにもとづく低リスク設計
ハイアートNEXTは、化学物質リスクアセスメントにもとづき設計されています。
これは、
「どんな化学物質が使われていて、どのような危険が考えられるか」
「その危険を減らすために、どのような配慮が必要か」
といったことを事前に評価した上で、できるだけリスクの少ない塗料になるように考えられている、ということです。
その結果、
- 環境に対する負荷が少ない
- 作業者にも配慮された安全な塗料
- 長期的にも安心して使い続けられる材料
として、当社の「環境に優しい会社づくり」を支えてくれています。
環境とお客様の両方に優しい会社を目指して
当社の環境への取り組みは、特別なことではなく、日々の仕事の中でできることを、ひとつひとつ積み重ねていくことだと考えています。
- リサイクル&リビルトパーツの活用で、資源を無駄にしない
- 整備・点検や情報共有で、車の寿命を延ばす
- 環境と人に配慮した塗料「ハイアートNEXT」を選ぶ
こうした取り組みを通じて、お客様にとって「安心して車を任せられる工場」であると同時に、地域の皆さまや環境にも配慮した「やさしい会社」であり続けたいと考えています。


